希土類磁石の製造工程 / 組立工程（VCM）
Nd系磁石の大きな用途として挙げられるのは、ハードディスクドライブ内で磁気ヘッドを駆動する“アクチュエータ”です。このアクチュエータはボイスコイルモータと呼ばれ、ここでは“VCM”と標記します。
VCMは鉄系のヨークと磁石を接着して組み合わされる磁気回路です。ハードディスクドライブ内では記録されたデータを破壊する恐れがあるため、わずかな粒子の混入も避けなければなりません。このためVCMの組立は、0.5ミクロンの粒子が1立方フィートあたり100個以下という、非常にクリーンな部屋で行う必要があります。そのため、弊社では画像処理技術を用いた磁石やヨークの自動認識、ロボットハンドリングによる位置決め方法を採用し、組立作業や諸特性検査の自動化や高精度化、コンタミネーションの削減と省人化を推進しています。
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